緑茶について

2022/04/26
♪夏も近づく八十八夜・・・(小学校唱歌)「茶摘み」に歌われる新茶のシーズンがそろそろですね。
鮮やかな緑色とさっぱりした緑茶の味わいは格別で、ほっこりとなごみます。
新茶を買う前に、頂きものの緑茶がまだあったので、使い切ろうといろいろな飲み方を試してみました。

【冷茶とは】
気温が急に高くなってきたこの頃、熱いお茶よりは、冷たいお茶でいただくことも増えました。冷茶というと、一般的にはお湯で淹れたお茶を冷やしたものを指すようですが、冷たい水で時間をかけて、じっくりと淹れたお茶のことは「水出し緑茶」といいます。

【水出し緑茶のおいしさ】
お茶にはカテキンが含まれている、ということはお茶のCMなどでもよく言われて、広く知られていますね。
このカテキンにも種類があり、緑茶にはエピガロカテキンガレート(EGCG) とエピガロカテキン(EGC)が多く含まれています。EGCGはEGCに比べて強い苦味と渋味を持っています。お湯で淹れると、EGCGが多く抽出されますが、水出し緑茶は、苦味や渋味の主成分であるEGCGやカフェインはあまり抽出されないため、まろやかでうま味を感じやすくなるわけです。
【緑茶の飲み方いろいろ】
最近は、急須でお茶を淹れて飲む機会が減っているといわれています。
急須に湯(氷水)を注ぎ、茶葉がふんわり開いてくるのを待って、お気に入りの茶碗でゆっくりいただく・・そのすべてを「お茶を楽しむ時間」として過ごすことで、豊かな気分になります。

・お湯で淹れるお茶
参考:農林水産省「茶の淹れ方マニュアル」
https://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/cha/attach/pdf/ocha-3.pdf

・急須で淹れる「水出し緑茶」
(事前に茶葉を冷やしておく)
急須に茶葉を入れて、氷水100mlを注ぎ5分程度、静かに置いておく。

・冷水ボトル(1ℓ)で淹れる「水出し緑茶」
茶葉を出汁パックに入れて、氷水1ℓを注ぎ、30分程度、冷蔵庫に置いておく。
(濃く出したい場合は、時間を長くしてみてください。)

・フレーバー緑茶
茶葉1g、ちぎった青じそ2枚(バジル、レモンバームなどのハーブでも同様)をすりつぶし、急須に移して30分程度、そのまま待ちます。
お湯を入れて1分程度、置いておく。

※いずれのお茶も、1日で飲み切るようにしてください。
【飲み分け】
「水出し緑茶」の茶葉を取り除けば、温めて飲んでも成分は変わりません。また、お湯で淹れた通常の緑茶を冷ましても、同じように成分は変わりません。(色は淹れたての時の緑色でなく、黄色に変わってしまいます。)

ちょっと頑張りたい時は頭が冴えるお湯で淹れた緑茶、気分転換にはフレーバー緑茶、休息の時は日頃のストレスを解放して抵抗力をアップさせる水出し緑茶といったように、飲み分けることがおススメです。


参考:果樹茶業研究部門:なるほど・ザ・水出し緑茶 ! (詳しい解説) | 農研機構 
https://www.naro.go.jp/laboratory/nifts/t_contents/mizudashi_ryokucha/detail.html

=プロフィール=
プラン行政書士事務所  代表行政書士  中西浩子
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