2026(令和8)年5月28日より新しい気象情報が運用開始となりました。先日7月17日、関東で初めてこの警報が発令されました。
今回は、その警報が出ている現地を通過する羽目になった私の、大いなる反省を込めたレポートです。
1 警報が出ていたんだ!
2 足利市にて
3 キキクル
1 警報が出ていたんだ!
7月17日(金)私は栃木県宇都宮市から群馬県前橋市の自宅へと車で帰宅するところでした。通常、高速道路(東北道・北関東道)を使用して90分かからずに行ける道程ですが、その日の帰宅は、4時間以上かかりました。
以下、時系列でお伝えしますと・・
17:30の宇都宮市では、雨で路面が濡れている程度でした。ラジオでは群馬県太田市に大雨警報などと伝えていましたが、高速で通過するだけだし・・と、気にせず進みました。
18:10頃、東北自動車道鹿沼ICへ入ると、断続的にシャワーの中を行くような大雨で80キロ制限がかかっていました。北関東道と合流する岩船JCT手前で、電子掲示板の交通情報「高崎方面は次ででろ」のような表示(高速運転中のチラ見のため正確には覚えてない・・)。
18:40頃、栃木ICを出て、一般道をいくことに。
「17:13時点で足利市にレベル4大雨危険警報、レベル4土砂災害危険警報 発表」されていたことは、後で知りました。
携帯のナビで一般道ルートを調べると、佐野市、足利市、群馬県太田市、伊勢崎市を経由して前橋市の自宅を目指すものでした。土地勘もない私一人の運転のため、頼りはナビのみ。
2 足利市にて
19:30頃、足利市街に入っていくと、冠水した道路もあり、低速で走ります。大橋町付近で道路上に2台の乗用車が停止して、道を塞いで進めなくなりました。すぐ前方の車はドアを開けて男性が降りてきましたが、首を振って茫然としています。その足元は足首が隠れるくらいまで水につかっており、男性の車は動かせない状態。もう1台は、対向車線側でしたが、斜めに停止し誰も乗っていないようでした。
藁をもすがる思いで、夫に電話しますが、「車が動くなら、歩道でもどこでも、道を塞がない高いところに上がれ。車を乗り捨てるなら、自分の連絡先をメモして車の見えるところに置いとけ。水が深いなら、タクシーも来ないから、自力で移動するほかない」・・ここまで5分間くらいかと思いますが、停止している前の車のタイヤが浸かっている水量は上がっています!周囲を見回しても、他の車も、人も全く通行していません。
いかん、ここでじっとしている場合ではない!と、このルートは諦めて車をバック。切り返して前進し、冠水して歩道と車道の境もわからない道の、植木の切れたあたりに突っ込みました。そこは、事務所の駐車場で歩道から数メートルほど奥上にあったので、冠水はしていませんでした。
その時、ちょうど長靴で傘をさして歩く男性がいたので、必死に声をかけました。事務所付近が冠水しているというニュース映像を見て、様子を見に来たという方でした。ナビどおりに行けないので、前橋までの道を尋ねると、この一帯だけが低いので、思い切って走り抜け、アンダーパスを避けた道を教えていただきました。
20:00頃、レッカー車が入ってきて、道路に置き去りの車を移動する作業を始めました。教えていただいた迂回ルートへの道路も冠水はしていますが、センターラインは見える程度。最寄り駅まで3キロ、電車も動いている保証はない・・勇気を出して、車で帰ることにしました。
3 キキクル
21:00頃、何とか走れる道まで迂回しながら、群馬県太田市内まで来ると、今度は警官がこの先の通行禁止を伝えていて、2か所ほどさらに迂回。この時、携帯には見たことのない黒枠オレンジ色の画面「警戒アラート災害・避難情報 レベル4」(危険な場所から全員避難)アラートが出ています。私も一刻も早くこの地域を抜けたいよ・・落ち込むのも、反省するのも後にしよう!画面を見ている暇はないので、とにかく広くて車の走っている方へ。
22:00頃、途中のコンビニで小休止し、現在地を確認し、同じ道に戻されてしまうので、携帯ナビを入れなおしました。対向車が走っていれば、この先も行けるはずと、冠水の水しぶきをフロントガラスに浴びながら、太田市・伊勢崎市を走り続けました。
23:00前橋市の自宅に到着。
帰宅後に改めてニュースを確認すると、自分の通ってきたルートは、ことごとく危険や警戒が呼びかけられていたものだったことを知りました。やってはいけないドライブでした。
特に地元でない限り、回避ルートもハザードマップも知らずに、通過しているだけです。運転する前に、当日のルートが安全か、警報や予報を確認する。高速道路が通行止めということは、そもそも周辺地域全体が危険なのだと認識しました。
今更ですが、気象庁の「キキクル」をダウンロードしました。大雨や洪水による災害の危険が、どこで、どのレベルで迫っているかを、地図上で視覚的に知ることができる情報が随時更新されています。
今まで線状降水帯や記録的短時間大雨情報は、NHKなどテレビ画面に逆L字でずっと固定されて、関係ないのに邪魔だな・・と感じていました。でも、それは確実にその情報を知って、実際に命を守る行動をとらなくてはいけない人へのものだと、胆に銘じました。
=プロフィール=
プラン行政書士事務所 代表行政書士 中西浩子
日本で暮らしたい、農業をはじめたい
さまざまな思いを全力でサポートします。