中之条ビエンナーレ2021 と なかんじょ民

2021/11/09
すっかり秋も深まり、芸術の秋ですね。
そこで、今回は「中之条ビエンナーレ2021」が開催されている中之条町に行ってきました。
9月から順延され、1ケ月ほど遅れましたが、待ってました!の開催です。


◎中之条ビエンナーレとは
群馬県中之条町内の「中之条市街地」「伊参(いさま)」「四万(しま)」「沢渡暮坂(さわたりくれさか)」「六合(くに)」という5つの広大なエリアの約40箇所の会場で、展示・パフォーマンスが行われる国際芸術祭です。
2007年から2年に一度開催され、今回2021年は8回目となり、参加アーティストには中之条の風土に根ざした作品を町内で制作し展示してもらうことで、地域の魅力の向上と情報発信がされています。

今回は
・中之条町のお勧めスポット
・町へ移住された方たちのお話 を紹介します。

◎移住と交流
中之条ビエンナーレをきっかけに、中之条町ではIターンも含め、アーティスト等が移住してきているとのことで、展覧会や音楽などのイベント、ワークショップなど活発になっているそうです。
町民にとっても、アートに親しみ、ボランティア参加などの来町者との交流で「外から見た中之条町の良さ」を再認識するとともに、会場に活用されている廃校や空き店舗は、地元の方には懐かしく、また誇らしいですよね。

◎市街地エリアと「中之条町ふるさと交流センターつむじ(tsumuji)」
市街地エリアにある中之条町ふるさと交流センターつむじは、そんなアートのまちづくりの拠点ともいえる建物です。過去のビエンナーレのアート作品が図録として販売されていますし、アーティストが手がけたおしゃれなデザインの生活雑貨や作品誕生のストーリーを感じる商品が並んでいます。
その他、地産の食材を活かしたカフェ、伝統工芸品や作家の1点物などが揃う雑貨ショップ、その周りには、食事処などのテナントショップ7店が集合する「横丁」、四万温泉の湯を気軽に楽しめる足湯もあります。
また、横丁 SHOP MALLは、新規開業する方に10年を上限に貸し出されています。

私が行ったのは平日でしたが、ビエンナーレ会場を行き来する町歩きの人が多く、ランチ難民になりそうでした。人口15,000人の町に、期間中来場者のべ42万人といわれるので、経済効果の大きさも実感します。

◎移住された方の話(新規就農者)
アーティストや横丁SHOP MALL以外にも、農業で頑張る移住者の2人にお話しを聞くことができました。
・東京出身、オーストラリアのワーキングクホリデーで農業を体験し、中之条町へきて4年のりんご農家(30代)
・県内近隣出身、非農家ながら、農業で暮らしたい!と、2年目の葉物栽培農家(20代)
2人ともそれぞれの作目で研修指導を受けてのスタートですが、町の新規就農者支援事業を活用しています。年150~120万円の支援は5年まで、6年目は独り立ちし結果を出さなくてはいけないので、営農計画を着実に実行していくことのプレッシャーはあると言います。規模拡大への意欲を持って、お互いに刺激しあっているのがすてきでした。
「楽ではないけど、収穫ができることが何より楽しいです!」の言葉に、ぐっときました。

移住・定住コーディネーター
今回、中之条町移住・定住コーディネーターの村上久美子さんの案内で、中之条市街地エリアを見て回りました。
村上さんは、町の皆さんに行く先々で声をかけられる「町の顔役」ですが、ご自身も10年前に移住された方です。移住する側の気持ちにより沿ったアドバイスだけでなく、取得された不動産取引資格で物件探しも含め、町と移住者を結んでいます。移住者が住み始める際には、隣近所への挨拶周りにも同行するなど、とことん応援してくれる頼もしいコーディネーターさんです。
そんな村上さんが「移住者の数を増やすことでなく、暮らしているみんなで町が面白いなと思えたらいいです」と話されていたのが、とても印象的でした。

◎中之条町の「人」を訪ねて
中之条町の魅力を語りつくすことは私にはできませんが、何かやろう!とする人を応援してくれる町だと感じました。まずは町を訪ねて、自然の美しさと町の懐の深さを体感することをおススメします。

少しでも移住に興味を感じた方は、東京で開催される移住相談会などでお話を聞いてみてはいかがでしょう。もちろん、通常の移住・定住相談窓口も設置されています。
中之条町 移住・定住相談窓口(これから なかんじょ民)

私は今回お会いした「なかんじょ民」たちの、その後の話もまた聞きに行きたい、と考えています。

=プロフィール=
プラン行政書士事務所  代表行政書士  中西浩子
日本で暮らしたい、農業をはじめたい
さまざまな思いを全力でサポートします。

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